2011年9月24日土曜日

Inside Look at Google’s Culture for Innovation

随分前の話になるが(2010年10月)、GoogleのGlobal Ad OperationのSenior DirectorであるStacy Brown-Philpotによる、「グーグルにおけるイノベーションの舞台裏(Inside Look at Google’s Culture for Innovation)」というテーマの講演が非常に興味深かったので、共有したい。

彼女は会計士としてキャリアをスタート、その後Goldman Sachsの投資銀行部門を経て、Stanford GSBでMBAを取得。在学中にGeneral Managementに興味を持つにいたり、卒業後、Wily Technologyを経てGoogleに入社。以来、7年近くの間、販売及びオペレーションの分野でマネージャーとして活躍してきた。

彼女が指摘した、GoogleにおいてInnovationが起こる理由/仕組みは以下の通り。

  • 最高の人材を採用する。
  • アイデアはどこからでも出てくる。アイデアを出しやすい環境/システムを組織内に構築することが重要。
  • 情報は全て共有する。Googleにおける情報の透明性は(類似の規模の)他社を遥かに凌ぐレベル。
  • ユーザーはお金ではない。お金ではなくユーザーを獲得する(どうMonetizeするかはその後考える)。
  • 誰のアイデアかは問わない。客観的データが全ての意思決定の基準となる。
  • 最初から完成形を求めない。プロダクトはとりあえずローンチし、ユーザーからのフィードバックを受け、改良する。たとえ似ているものであっても、多くのプロダクトを試すことが大事。
  • リーダーのイノベーションに関するビジョンが決定的に重要。
  • 大きく考える(Think big)。


言うは易し、行うは難し。

内容自体は決して目新しいものではないが、実際に結果を出している人/企業によるコメントは非常に説得力があった。