2011年11月24日木曜日

スタンフォードMBAの特権


スタンフォードMBAの特権の一つとして、シリコンバレーの起業家と接する機会が多いという点が挙げられる。現在、トップMBAでは起業(entrepreneurship)の教育に力を入れており、様々な授業・課外活動をプログラムに取り入れている。しかし、実際に、数多くの起業家が活動しており、それを支える資金供給者(ベンチャー・キャピタル(VC)、個人投資家(エンジェル))、大学等研究機関、投資銀行、弁護士事務所、会計事務所、コンサルタント等から成るエコシステムが存在するシリコンバレーに存在するスタンフォード大学は、起業の実践を学ぶ場所としては最高峰と言えよう。

例えば、僕は現在、シリコンバレーのVCから投資を受けているクリーンテック関連のスタートアップと、あるプロジェクトを行っている。CEOとは電話会議で話したことしかなかったが、CEOがシリコンバレーの老舗VCであるクライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ (Kleiner Perkins Caufield & Byers。通称KPCB)と同社からの潜在的出資の話をするためシリコンバレーに来るということで、現在出資を受けているVCのオフィスで初めて顔を合わせてのミーティングをした。場所はシリコンバレー、サンドヒルロード。KPCBを初めとする多数の著名VCの本社が存在するVCのメッカだ。



この他にも、スタンフォードMBAの授業には、ケース・スタディーでスタートアップのケースを取り扱い、そのケースの主人公であるCEOを授業のゲストとして呼び、体験談を共有してもらう、という形式の授業が複数存在する。それらのCEOとは、望めばランチをする機会が与えられることもあるし、授業の後、質問をすれば気軽に応じてくれる。

こういった機会が多数存在し、多くの起業家と接しているうちに、自分も何かできるかもしれない(make a difference)と良い意味で錯覚に陥ることができる、というのがスタンフォードMBAの最も際立った特徴の一つであるように思う。



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