2012年1月19日木曜日

Active Ownership

先学期のInvestmentの授業で、マッキンゼーの(北・中・南)アメリカのPEプラクティスのヘッドを勤めるBob Sternfelsから話を聞く機会があった。扱ったケースはTPGによる某買収案件なのであるが、例によって、Confidentialityの観点から、ケースの詳細はここでは触れないこととする。



ケースのテーマはActive Ownership。以前のエントリーでも何度か触れてきているが、最近のPE投資においては、投資後にいかに事業を改善するかがほぼ唯一の超過収益(アルファ)の源泉となっている。

マッキンゼーは、投資後に積極的に事業へ関与し事業価値を高める保有形態をActive Ownershipと呼び、過去数千にも及ぶPE投資への関与の経験を通じて、その特徴を以下の5点にまとめている。

  1. 買収後早期に経営陣を強化/変更する
  2. 投資後の100日プランを策定し、実行する
  3. PEファンドの(シニア)メンバーの時間を割き、経営陣をサポートする
  4. ディールのデュー・ディリジェンスの段階で、業界専門家等の外部の知見を活用する
  5. 買収後、事業改善/価値創出のため、 コンサルタント等の外部の経営サポートを活用する

4点目と5点目は、マッキンゼーの自社の宣伝用のポイントとも思えなくもないが、僕の経験上も、上記のいずれもが、事業変革/改善のためには特に留意すべき点であると考える。

なお、似たような内容のマッキンゼーによる以下のメモがウェブ上で取得可能だったので、共有しておく。興味のある人は読んでみていただきたい。
http://www.reseaucapital.com/docs/pres_2004___10.pdf



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