ケースのテーマはActive Ownership。以前のエントリーでも何度か触れてきているが、最近のPE投資においては、投資後にいかに事業を改善するかがほぼ唯一の超過収益(アルファ)の源泉となっている。
マッキンゼーは、投資後に積極的に事業へ関与し事業価値を高める保有形態をActive Ownershipと呼び、過去数千にも及ぶPE投資への関与の経験を通じて、その特徴を以下の5点にまとめている。
- 買収後早期に経営陣を強化/変更する
- 投資後の100日プランを策定し、実行する
- PEファンドの(シニア)メンバーの時間を割き、経営陣をサポートする
- ディールのデュー・ディリジェンスの段階で、業界専門家等の外部の知見を活用する
- 買収後、事業改善/価値創出のため、 コンサルタント等の外部の経営サポートを活用する
4点目と5点目は、マッキンゼーの自社の宣伝用のポイントとも思えなくもないが、僕の経験上も、上記のいずれもが、事業変革/改善のためには特に留意すべき点であると考える。
なお、似たような内容のマッキンゼーによる以下のメモがウェブ上で取得可能だったので、共有しておく。興味のある人は読んでみていただきたい。
http://www.reseaucapital.com/docs/pres_2004___10.pdf